親子育て

「ワンオペ育児に疲れた」ワンオペ育児を乗り切る方法~男脳と女脳~

 

「ワンオペ」という言葉を聞き慣れた方も、初めての方もいると思います。
ワンオペとは、ワン=ひとり、オペレーション=作業の意味を繋げた和製英語。
一人では難しいことを一人で担当すること。

妻が仕事で私が休みの日は、私が子どもと過ごす。ちょっとしたワンオペ状態です。
愛娘が2歳までの頃は正直、「妻に早く帰ってきてほしい」と思っていました。

もし、この状態がエンドレスだったら?
綺麗ごとではありません。
短時間でもワンオペは疲れます

ワンオペについて、男目線で綴ります。
一つでも、解決のヒントに繋がりますように

ワンオペ育児が当たり前?

ママの方が子育てのストレスを感じがちな理由は、平日休日問わず『母子で過ごす時間の長さ』が要因と考えられます。

ワンオペは本当に疲れるし、辛い時もある。
綺麗ごとではなく、一人の時間もほしい。
ワンオペを、当たり前にしないでほしい


引用元:楽天〈20〜40代の男女600人に聞いた、イマドキ子育ての実態調査〉

ワンオペ育児、なぜ?共働きと専業主婦の比率

共働き夫婦が当たり前になりつつある世の中。
数十年前と比較すると、専業主婦と共働き主婦の割合は逆転しています。
およそ3:7の割合です。
共働き夫婦が7割なのにワンオペ育児。なぜ?

出産をすることでお母さんが仕事を休み、気付けば育児もお母さんが主になっているのでしょうか。母親が育児をすること自体はとても素敵なことです。
でも夫婦二人で一緒に育児をした方が、子育ての楽しみや喜びを夫婦で分かち合えます
何よりも、子どもが一番嬉しいはずです。

ワンオペ育児、なぜ?ワンオペに「する・しない」旦那さん


男性が父性脳に変わるか否か?
これは父親が実母との間に愛着を形成できていたか?が大きな要因になると言われます。
実際、愛着に問題を抱えたまま、父親になる男性も少なくありません。

子どもが生まれた途端に仕事や趣味に夢中になり、育児は妻にまかせてしまうケースも多いです。もしくは今迄、妻に母性を求めていた男性は育児を放棄してしまいます。
新たに自分だけを見てくれる母性を求めて浮気に走るケースもあります。

本来、「男性は多くに種を残す習性がある」「他者に興味が無い」「男は子育てに楽観的」等と様々な説がありますが、そんな言葉で片づく話ではありません。

ワンオペ育児の乗り切り方ワンオペ解消の一歩、お風呂

まず、少しずつ父親が子どもと接する時間を増やしてどうでしょうか。
例えば、父子でお風呂に一緒に入って肌と肌を合わせるスキンシップ
無言のスキンシップではなく、愛情をしっかり声に出して子どもに伝えます

これを続けることによって、次第に子どもが父親を好きになっていきます。
「お父さん、早く帰ってこないかな」
「お父さんと一緒にお風呂に入りたいな」

そんな言葉が自然と、子どもの口から出るようになります。お父さんは嬉しくなりますよね。

ワンオペ育児、なぜ?ワンオペにする旦那の言い訳

私は父親なので、男目線で言います。
子どもが2歳くらいまで、妻に全く敵いませんでした
何をしても「お母さんがいい!」と子どもに言われていたからです。

イジける時も多々ありました。
育児を避けた時もあります。
でも、それは我が子の、その時の素直な想い。
悲しく思う時期もありましたが、今は違う
2歳を過ぎた頃から「お父さんがいい!」と言ってくれるようになったからです。
もちろん、お母さんも大好きです。

下の画像は、愛娘が描いてくれた絵です。
私に差し出して「お父さん、大好き」と言ってくれます。
奥さんが言ってくれないことを、愛娘が言ってくれる。本当に嬉しい。

 

ワンオペ育児の乗り切り方親が変われば、子も変わる

子は親の鏡」です。
どれだけの時間を子どもに目を向けて、心を合わせて、一緒に遊んだか?
それだけで、いや、それが子どもの気持ちを動かすことを実際に体感しました。

多くのお父さんは子育てが嫌いではなく、子どもに好かれていないと思い込む。もしくは、子どもとの接し方が分からない苦手を感じたままのケースもあります。
私も、子どもとの接し方が分からなかったり、迷ったりする時がたくさんありましたから。

特に親子が異性だと、分からないことがあって当たり前だと思いませんか。
お母さんは女性だから女心は分かる。
でも、男心はよく分からない。
お父さんは、その逆です。

ワンオペ育児、なぜ?母親に「なる・ならない」女性

男性の話が続きましたので、女性と母性の話に移ります。
子どもを授かり出産。母乳を与えることで、女性は母性脳に切り替わると言われます。
女性脳は、関心度の優先順位はまず自分。
仕事や恋愛で自己実現を目指します。

母性が強まると、優先順位が自分ではなく子どもに向かうようになります。
同時に夫への興味が下がることも、よく言われます。

生活が一変し、育児の時間が圧倒的に増える。
そして自分の時間がなくなる。
これをストレスに強く感じると、早く保育園に預けたい気持ちが高まります。

「育児が辛い」「他にしたいことがあるのに」という感情が母性を払ってしまいます。
特に女性は結婚や出産を機に、職場やポジションを変える変えざるを得ない時があります。
男性はそれを理解した気遣い、心遣いが必要です。

ワンオペ育児の乗り切り方ワンオペのストレス緩和、母性を育む方法


幸せホルモン」と言われるオキシトシンが、母性を育む重要な役割を果たします。
その名の通り、幸せな気分になれるホルモン。
ストレス緩和、不安が減少するホルモン。
感染症予防にも効果があると言われます

出産時はオキシトシンが大量に分泌されて、陣痛が生じます。
授乳時もオキシトシンが分泌します。
「ながら授乳」よりも、赤ちゃんを見つめながら・スキンシップしながらの授乳が分泌力を高めるという報告も出ています。

抱擁した人も、抱擁された人にも分泌されることから「抱擁ホルモン」とも言われます。
子どもとスキンシップをとることで、親子にオキシトシンが分泌されます。
つまり、スキンシップは親子一緒に幸せ感が高まる効果があります。

ワンオペ育児の乗り切り方ワンオペのイライラ、ストレスを分散

お母さんにしかできないことは、まず授乳。
胎内で聴いていたお母さんの声による語り掛けや絵本の読み聞かせは、子どもに心地よく耳に・脳に入ります。

それ以外の食事や排泄、入浴のお手伝い。
一緒に身体を動かして遊ぶことや学びなど。
これって、お父さんにも十分できることです。

夫婦で得意分野を担当することができれば、お互いのストレスは格段に減ります
「ワンオペ」でも、なくなります
得手不得手はもちろんあるから、得意分野やストレスに感じない部分を役割分担しませんか。

こちらもCHECK

ママとお母さん、パパとお父さんの語源。呼び方は、どっちにする?

続きを見る



イクメンも気を付けたいこと

一方で「イクメン」という言葉の通り、育児に参加するお父さんも増えています。
ここで気を付けたいこと。
得意だと思っていることが、逆にパートナーの仕事を増やしていないか?

例えば料理です。
「美味しいものを作りたい、食べさせたい」気持ちは嬉しいですが…、
妻から見て不要な買い物がないか?
不要な手間を掛けていないか?
台所の状態、後片付けは?

「言いたいけど、言ったら嫌な気分にさせてしまう」という夫婦間での忖度は、新たなストレスを生み出します。
お互いに「これで大丈夫?」と定期的に、確認しあうことができれば良いですね

夫婦間での子育ての一貫性

コロナ感染拡大に伴い、テレワークが増えました。
その結果、お父さんが子どもと接する時間が増えたかと思います。
お母さんが「NO!」と言っていること。
お父さんが「OK!」と言っていること。
ありませんか?


例えば、おやつや食事。
好き嫌いを減らす、子どもの栄養を考えて質の良い食事を準備しているお母さん。
それに関係なく、ファストフードやお菓子やケーキを出してしまうお父さん。
気持ちはよく分かります。楽ですから。

でも、それだと子どもは迷います。
お父さんとお母さん。
どちらの言うことを聞くべきか?
これが続くと、内容によって質問する相手を変えることに繋がってしまいます
私たち大人も、都合の良い答えが返ってくる人に聞きたいですよね。

ワンオペ育児の乗り切り方旦那さんに、お願いしたい遊び

多くのお父さんは仕事に多くの時間を使います。
だから、お父さんの子育ては量よりも質を重視してほしいです。
時間を決めて、何の担当が良いか?
任せたいこと等を直接、聞く。
私みたいに鈍感な男は、言われて初めて気づきます。それに、言葉に気持ちを乗せて伝えたら、少しは伝わるはずです。

お父さんは体力があるので、ダイナミックに身体を動かす運動や遊びから始めることをお勧めします。子どもが喜びますから!

父子の楽しい遊び

まず、子どもを抱っこすることから始めます
そして、お父さんが木になる遊び。
子どもがお父さんをよじ登る。楽しいです!

ボール遊びにかけっこ、公園で一緒に遊ぶことも喜びます。
時折、おバカな話を交えて親子で遊ぶ。
お父さんがお笑い担当のご家庭、多いですよね。

 

変化を入れて笑える遊びに

例えば、かけっこに変化を入れて遊びます。
一緒に前に走るのも良いです。
その次に、後ろ向きで走るかけっこ!
これは親子で笑えます。
それに、いつもと違うことや慣れないことは、脳にも良いです。

幼児なら「グーチョキパーで何作ろう♪」という手遊びに変化を入れます。
知らない組み合わせ・新しい組み合わせを親子で一緒に考えると、子どもの可愛らしい想像に思わずクスっと笑みもこぼれます。

お母さんのリフレッシュ

もし子育てに得意分野がなければ、家事の分担量を変えませんか。
お母さんの自由時間を、お父さんが創る
お母さんのリフレッシュタイムができます。

子育ては24時間、年中無休です。
お母さんもお父さんも、一人の時間やリフレッシュできる時間は大切ですよね。

ワンオペ育児の乗り切り方ワンオペ分散と家事の分担

ワンオペ分散で、気を付けたいポイントです。

1.短所より長所を見つけて褒める

ご主人や奥様の短所を見ない!
ケンカの原因を作らない!
長所をたくさん見つけることに目を向けたら、自ずと気持ちも変わり始めます

短所がどうしても気になるなら、1割だけに抑えてみませんか。
逆に、貴方が欠点や嫌味ばかり言われたら…、やる気は出ませんよね。

 

2.他の家庭と比べない

よそのママやパパとの比較は厳禁です!
どうしても隣の芝生は青く見えます。
比べるなら、パートナーの今と1年前
半年前、1ヶ月前と比較
します。

 

3.大きな心で見守る

「出来て当たり前」ではなく、少しずつ出来ることが増えたら御の字!
レベルは少しずつ上げていけば良いですよね。

私たちは、どうしても減点方式で見がちです。
「ご飯は美味しかったけど、後始末がダメだから60点」気持ちは分かります。
そこを何とか「美味しい食事を準備してくれて、ありがとう!」
まず、パートナーが動き始めたことを100点にしませんか。

子どもが見ている親の姿


子どもは本来、お母さんもお父さんも大好き!
世界でたった一人の、お母さんとお父さんだから「一緒に居たい。一緒に遊びたい!」
実際に子育てをしていると、毎日「かまって光線」を強く感じます。
でも中学や高校生になったら、やがて離れていくはずです。

子どもの楽しい思い出が「お母さんだけ」「お父さんだけ」にならないように
子どもに悲しい思い出を潜在意識に残さないためにも。
絶対に、一人で抱え込まないで。
良い加減の子育てができるように
ワンオペを乗り越える糸口が、一つでも見つかりますように

 

-親子育て

Pinterest

© 2024 子育てお父さんの学ブログ