スプーンや箸、鉛筆を上手に持たせるにはどうすれば良いか?
幼児期の発達段階に合わせた練習が必要になります。
まず、手先の準備運動、巧緻性です。
子供が箸や鉛筆を上手に持つように巧緻性(こうちせい)とは?
巧緻性は「手先の器用さ」を意味します。
乳幼児期に手先、指先を使うシーンを多くすることで、巧緻性は育ちます。
今回は、巧緻性を育むメリットや具体例、スプーンや箸の持ち方を順にお伝えします。
子供が箸や鉛筆を上手に持つように巧緻性を育む生活面のメリット
巧緻性を育むメリットは生活面にも、勉強や芸術面にも及びます。
まず、生活面で大切な食事。
スプーンや箸を正しく持つための、準備体操になります。
躾の一つに食事があります。
年齢を重ねるごとに、様々な人と食事する機会が増えます。変わった箸の持ち方ではなく、正しい箸の使い方で食事してほしいですよね。
それだけで所作が美しくなりますから。
子供が箸や鉛筆を上手に持つように巧緻性を育む勉強のメリット
次に、巧緻性を育む勉強面のメリットです。
手先・指先を巧みに使いこなすことができれば、鉛筆や筆を思い通りに動かせます。
逆に、巧緻性が育っていなければ、思い通りに鉛筆や筆を使いこなせません。
幼稚園や保育園で絵を描く。
友達に手紙を書く。
小学校で板書をノートに書き写す。
自宅でプリントや宿題をする。
成長するにつれて、鉛筆や筆を使う機会は増えていきます。
鉛筆を上手く持てなければ、手に力が入ってしまいます。その結果、疲れるから集中力も短くなってしまいますよね。
それに、指は第二の脳と言われます。
手先、指先を多く使うことで、脳に良い刺激や信号も送っています。
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子供が箸や鉛筆を上手に持つように巧緻性を家庭で育む方法
では、どうやって巧緻性を育むか?
至ってシンプルです。
五指を使うシーンを増やすことです。
掴む、離す、丸める、持つ、ちぎる、折る、切る、貼る、結ぶなどがあります。
大まかに、年齢別に見ていきます。
0~1歳
ティッシュペーパーを際限なく取りませんか?
いつまでも出てくるから面白いはずです。
これは指全体を使って掴み・離しているから、すごく良い運動です。
今、思えば微笑ましい光景です。
でも当時は「やめて!」という気持ちも正直ありました。
1~2歳くらい
1歳児さんも、まだ手が小さいです。
だから五指全てを使って、大きなモノを持つシーンを意図的に増やす。
例えばボールやおもちゃです。
利き手だけではなく、左右の両手・両指を使うようにします。
2~3歳くらい
2歳以降は、親指、人差し指、中指の三指。
例えば、積み木やブロックです。
これも両手を使います。
3歳以降
3歳以降は二指です。
親指と人差し指で掴む、持つようにします。
例えば、折り紙や紙飛行機、コインやピンセットを使います。
二指の動きが鉛筆や箸の持ち方に繋がります。
子供が箸や鉛筆を上手に持つように折り紙や手遊びで巧緻性を育む
折り紙は折るだけではありません。
愛娘は折り紙の中にティッシュを入れて、ねじってキャンディーを作っています。
子供の創造性に、頭が下がります。
他には指を使った遊びで王道の手遊び。
「グーチョキパーで、何つくろう♪」
新しい組み合わせを一緒に考える遊びは、愛娘も大好きです。
例えば「右手はグーで左手はイチで、たこ焼き食べる人~」という感じで、完全に二人だけの世界で笑いながら楽しんでいます。
指を使った遊び、意外と色々ありますよね。
箸や鉛筆の持ち方スプーンやフォークの持ち方
次に、スプーンの持ち方について。
離乳食から少しずつ、子供にスプーンを持たせるようになると思います。
子供はお腹が空いているから、一生懸命に食べようとします。その時に、しっかり癖つけてほしいスプーンの持ち方。
でも、上の持ち方では箸に繋がりません。
箸や鉛筆の持ち方スプーンから箸に繋ぐ持ち方
下の画像のような持ち方を癖つけます。
これが箸に繋がる持ち方だからです。
箸や鉛筆の持ち方親と同じ持ち方を
箸と鉛筆の持ち方は基本、同じ形です。
箸の1本を抜いた形が、鉛筆を持つ形だからです。
幼児期は五指を上手く使えなくて当たり前。
そう思って、親が気付いた時に持ち方を正すしかありません。
愛娘が楽に箸を持てるように、練習用の箸を重宝しました。
子どもに伝わる言葉
愛娘に効いたのは「バキューン!」
やはり、子供に伝わりやすい言葉が一番です。
最初から出来なくて当たり前
食事の時間はテレビを消して、会話を楽しむ。
会話を楽しみながら、箸の持ち方もその都度、正しました。
子供の向きに合わせて、手本を見せる。
最初から上手くできないから、長期戦です。
子供が箸や鉛筆を上手に持つように遊びと、お手伝いで巧緻性を育む
箸の持ち方で食事がストレスにならないように、親子のスキマ時間に色々と遊びました。
指先マッサージにはじまり、手遊びやジャンケン、後出しジャンケン。
お手伝いで巧緻性を育むことも良いです。
テーブルを拭く。
箸や茶碗、お茶やコップなどを配膳する。
様々な形、大きさのモノを手に取る。
スプーンや箸、鉛筆の持ち方は一通過点です。
スムーズにステップアップできるように。
生活シーンの中で、巧緻性を育む遊びやお手伝いを取り入れていきたいですね。