迷路には様々な効果があります。
でも幼児期に、初めての迷路は難しく感じて当然です。
実際に愛娘が迷路を楽しめるようになった経緯と、迷路の効果を綴ります。
迷路をはじめる時の、ご参考にどうぞ。
幼児期の迷路の効果「思考力」
幼児期の迷路効果に、まず思考力。
どう進めばゴールにたどり着くか?
考えるからです。
何度も失敗する。後戻りして、やり直す。
試行錯誤力はプログラミングにも繋がります。
慣れてくると先を読む力、推察力にも発展します。
最初に完成形やゴールを明確にして動く。
私たち大人にも必要な、先を見通す力です。
プラモデルや家を建てる時、細部に渡った設計図が必要ですよね。
先にゴールを考えることで、闇雲に動くこともなくなります。
幼児期の迷路の効果「空間認知能力」
前後や上下左右の空間を認識できる力。
迷路は、この空間認知能力も必要です。
自分の足で前後に、左右に歩く。走る。
この自分の体験が、迷路に活きてきます。
自分や好きなキャラクターを、迷路の上に置き換えて進むからです。
図形の問題でも同じことが言えます。
「点Aと点Bを結ぶ線が回転した時の面積を求めなさい」という問題が出た時。
自分の身体で前転を経験している子は、容易に回転した形をイメージできます。
逆に前転したことがない子は、イメージしにくい問題になってしまいます。
先行体験があってこそ、迷路で空間認知能力が育ちます。
勉強も大事ですが、身体を自由に大きく動かす遊び。幼児期は大切です。
幼児への迷路の教え方迷路をはじめる前に「運筆力」
迷路をはじめる準備運動の運筆力。
運筆力はクレヨンや鉛筆を動かすことで育ちます。
線描きができ始める2歳頃。
最初は思いのままに描けるように。
A4サイズ等ではなく、模造紙などの大きな紙からスタートします。
大きなキャンパスで、自由に腕を動かす。
とにかく好きに描いて、楽しむことが一番!
次に、B4サイズやA4サイズの大きさに変えていきます。サイズが小さくなることで、腕の振りが少し狭まります。
腕全体から、手にシフトするイメージです。
運筆力や筆圧を育むには、塗り絵も良いです。
最初は濃いめの鉛筆を準備して、「自分で描けた!」という目に見える喜びや、達成感を子どもに感じさせます。
線が描けるようになってから、直線が多い迷路にチャレンジできます。
幼児への迷路の教え方幼児期の迷路プリントは難しい
当たり前ですが、最初からドリルやプリントの迷路は幼児期には難しいです。
愛娘が初めて迷路をした時…、
まず、はみ出しました。
ドンドン違う方向に突き抜けて進みます。
好きな方向に鉛筆が向かう、お絵かき状態。
思わず笑ってしまいました。
娘に申し訳なかったことは、迷路を体験させていなかったこと。
いきなりプリントを見て「迷路をやろう!」なんて、出来なくて当然です。
そこで実際の迷路を体験させたく、近くの遊園地などの大型迷路を探しました。
一昔前はあったのに、近くにあった大型迷路はなくなっていました…。
もし近くにあれば、実際の迷路を体験させることを強くお勧めします。
幼児への迷路の教え方迷路を体験できる遊び
愛娘が体験できる迷路はないか?
身の回りで「はみださないで進むこと」が体験できるモノ。
愛娘が大好きな滑り台から試しました。
「滑り台って、迷路と似てるよね?迷路も通る場所が決まってるんだよ。」
でも残念ながら、これでは愛娘に迷路を理解させることはできませんでした。
幼児への迷路の教え方迷路のルールを理解できた遊び
外に行かなくても、家の中に迷路があった!
通路も、壁もある。嬉しい!
即、愛娘の前で、私が家の中を歩きます。
わざと壁にぶつかって「進めな~い」
そこで進路を変えて進む。
これが一番、愛娘に伝わりました。
幼児への迷路の教え方迷路プリントの進め方
愛娘はルールを理解してから、迷路の枠をはみ出すことがなくなりました。
途中で行き止まりになると戻る。
何とか最後まで諦めずにゴールする。
今、この状態です。
愛娘は迷路が理解できて、ゴールできる達成感を感じています。
だから、もう少し。このまま続けます。
幼児への迷路の教え方迷路をゴールから解く
理想的な迷路の進め方
①鉛筆を持たずに、スタートからゴールまで指でなぞる。
②鉛筆も指も使わずに、スタートからゴールまで目でなぞる。
③スタート地点を最初に見るのではなく、ゴールを最初に見る。
④ゴールやスタートの全体を俯瞰して見る。
既に出来ている優秀なお子さんは、制限時間を短くする。難易度を上げる。
そして、自分で迷路をつくれたら良いです。
愛娘と私は今、目でなぞることをスタート。
そして全体を俯瞰して見えるまで…。
まだまだ一緒に、楽しみながら遊びます。
貴方のお子さんも「迷路を好きになる・得意になる」一助になれば、嬉しいです。