東大生を育てた家庭の知恵が、プレジデントFamily2020年秋号に掲載されています。
集中して学ぶ。
最短時間で最高の成果を出す方法です。
東大生が小学生・中学生だった時の勉強テクニック
東大生235人のアンケート結果は、今後の子育てに役立つ情報ばかりです。
東大生が小中学生だった時の、勉強との向き合い方が具体的に分かります。
今回は目標設定、時間管理について。
小学校に入る前の話を交えて、お伝えします。
東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック勉強スケジュールを書き出していた。(56.6%)
目標設定のために、実際に何をしていたか?
ベスト3の回答を、順に見ます。
ポイント
・具体的に「問題集の〇ページから〇ページをする」と書き出す。
・毎日、消化するページ数を決めた。
・勉強する教材を全部山積みにして、終わったら片づける。
全て可視化しています。
自分の目の前に目標を置き、自分の目で達成感を感じることができます。
この環境をつくってきた親にも脱帽です。
愛娘は年長児です。
幼児期だから、問題集はプリントやドリルになります。
まず毎日、何枚するかを決める。
例えば、幼稚園から帰ってきてからプリントをする。
おやつを食べる前に終わらせる、などです。
でも保育園の場合、時間は限られます。
遅くても21時までに寝かしつけたいから、20時までに入浴と食事を済ませないといけません。
だから20~21時の1時間がゴールデンタイムになります。
幼児期は、まず遊びから入りますよね。
例えばカルタなら、文字や言葉を遊びながら教えることができます。
トランプの神経衰弱なら数字は勿論、記憶力を鍛えることができます。
大事なことは「勉強する」のではなく「親子で楽しく遊ぶ」こと。
そして寝る前に、絵本の読み聞かせ。
絵本の読み聞かせで身につく力は、文字や想像力だけではありません。
読解力である「読む力」と「理解する力」も高まります。
ムリなく出来ることを出来る時間だけ、継続することが大切です。
東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック親と将来の目標について話をした。(23.4%)
子どもの夢は、時代と共に変わります。
夢に繋がるシーンを見る、聞く、知る機会や環境を親が準備していたことが想像できます。
ポイント
・「夢が定まったら、先に周りに言ってしまう」ビッグマウス戦法。
・やる気がなくなった時、壁に貼った目標を見て、もうひと頑張りする。
自分の目標を、自身で明快にするだけでなく、親や友達に公言していたこと。
小中学生の時点で自分を律する、自律した行動を常にしていたことが分かります。
頭が下がります…。
就学前に夢や目標を考えさせるには、やはり親子の会話が大切です。
「何になりたいか?」親が子どもに聞くことによって、様々な答えが返ってきます。
なりたい姿になる為に、何をするべきか?
親子で調べて、子どもに決めさせる。
自分で決めたことなら、自ずとやる気も高まります。夢や目標を持つ時期は、早ければ早いほど良いです。
話の聴き方は、以下にまとめています。
良かったらご覧ください。
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東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック自分で自分に、ご褒美を与えていた。(23.0%)
ポイント
・カレンダーに遊びの予定を入れて、それまでに達成する目標を決めた。
・毎日することをノートにまとめ、終わるごとにスタンプを押していた。
・テストで100点をとったら、ゲーム時間と交換可能なポイントがたまる。
ゴール設定が明確になっています。
スタンプは成果を可視化し、達成感にも繋がっています。
幼児期の場合、一番嬉しいのは親の花丸。
ご褒美はモノではなく、親が褒めてあげることが一番嬉しいです。
誰かに褒められることは脳が快になる(喜ぶ)とも言われます。
他は、子どもの好きな遊びに付き合うことも嬉しいご褒美になります。
東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック勉強内容の優先順位、勉強していた時間帯
子どもにとってゲームやYoutubeは魅力的な存在です。
限られた時間の中、勉強時間をどのように工夫していたか?
ベスト3の回答はこちらです。
東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック勉強内容に優先順位をつける(55.7%)
ポイント
優先順位のつけかた
・得意・苦手科目は関係なく、重要な内容からやっていた(51.9%)
・得意科目、苦手科目を交互に(15.3%)
・苦手科目を先に(11.5%)
重要な内容は、直近のテスト等かもしれません。
エンジンをかけるために、簡単な計算問題や好きな問題から始める。
逆に、苦手な問題から始める。
自分の性格に合わせて、何から始めるか?
自分で優先順位を決めて、始める。
親は子どもの性分に合わせて、声を掛けて・見守り・応援したいですね。
東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック勉強する時間帯は朝(33.6%)
これは就学前から、家庭で習慣化していたことだと考えられます。
もしくは進級を機にスタートして、習慣化したのかもしれません。
脳が一番活性化する時間帯は朝です。
多くの会社役員が朝の時間を大切に過ごしていることも、ここに理由があります。
朝は思考力系の取組みが良いと言われます。
知育パズルや積み木、迷路などのプリントです
幼稚園や保育園の準備を終えた後に、15分と決めて何か取組みをする。
あるいは、朝食前にする。
朝の時間が難しければ夜ですよね。
夜なら、記憶力系の取組みが良いです。
寝ている時間に、脳が記憶を定着させるから。
親子で一番良いタイミングを決めたいですね。
東大生が小学生、中学生だった時の勉強テクニック勉強に集中できるストップウォッチやタイマーを使う(28.9%)
これも、かなりナットクです。
ストップウォッチやタイマーは良い意味で緊張感が生まれます。集中力も倍増します。
幼児や小学生。実際の生徒の姿を見てきたので、よく分かります。
幼児期は「よーい、スタート!」が効きます。
小学生は1分以内で、どこまでできるか?
特に男子は友達と競争することで「勝ちたい」気持ちが強くなり、張り切ります。
女子は「自分のタイムを如何に縮めるか?」
自分との戦いでコツコツ頑張ります。
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東大生の親の力
東大生の学力も凄いです。
でもきっと、親の声掛けや接し方が子どもの力を引き上げています。
「勉強しなさい」ではなく、子どもの性格に合わせた導き方。
一歩ずつ継続して、一段ずつ上がり続けてきた結果だと思えます。
お子さんとの接し方のご参考に。
私も、できるところから真似ぶ(=学ぶ)ようにしています。