小学1年生の算数に出てくる時計。
大人には当たり前な、時計の概念。
でも幼児期は、お金の概念と同じく難しい内容です。
今回は、時計の読み方を年長の愛娘が「ムリなく、分かりやすく」理解できた流れをお伝えします。
子供に時計の教え方時計を読める・理解できる教え方
子どもが時計を見て時間が分かる・言えるように。
まず、1から60までの順唱です。
やはり数字の順唱が算数の基礎になります。
1から100までを理屈抜きで順唱する。
お風呂や階段など、生活シーンで数える機会を積極的に増やしました。
子供に時計の教え方百玉そろばんで「5とび」
時計の長針が指す数字は5分刻みです。
だから5とびを60まで一緒に数えました。
5珠ずつ動かしながら、5、10、15、…60という感じです。
これが5分、10分、15分に繋がりました。
順唱に逆唱、合成や分解、足し算にも百玉そろばんは大活躍します。
例えば5は、1が5つあります。
5つの珠をパッと見ただけで、5の量を感覚で分かりますよね。
目で見て、手で触れて、数を量感覚で理解できる教材です。
子供に時計の教え方子ども用の時計とリビングの時計
時計に少しずつ慣れるよう、愛娘の目の前に時計を置きます。
例えば、休みの日に出掛ける時です。
まず愛娘が持つ、緑の時計を1時15分にセットします。
「緑の時計は1時15分。緑の時計と上の時計が同じになったら出掛けるよ。それまでに、おもちゃを片づけて・トイレも行こうね」
愛娘は2つの時計を、見て理解できます。
これは特に、朝の必須アイテム!
朝食、歯磨き、着替え、家を出る時に使えます。
子供に時計の教え方時計の数字が「1を指すから1分」
妻が愛娘の傍について、一緒にプリント。
そして「できた!」を繰り返します。
そして壁にぶつかります。
長針が数字の1を指している時は5分です。
でも愛娘は「1を指しているから、1分!」と自信満々に答えていました。
愛娘の気持ち、痛いほど分かります。
1を指しているから1分。
確かにその通りだと頷きました。
子供に時計の教え方長針・短針で読む数が分かる時計
「その見方もある。数字を正しく読めてるね!短い針の時は正解だよ。でも時計って2通りの見方があるんだよ。〇〇ちゃんは何でも分かるから、よく聞いてね」
黒い短針、時間は黒い数字を読んで。
赤い長針、分は赤い数字を読んでみて。
これが一番効きました!
子供に時計の教え方時計の1、2、3を5とびで教える
順番に時計の赤文字を指さしながら、ゆっくり5とびで数えます。
5分、10分、15分……、60分。
60分で1時間だから、〇時ちょうど。
理屈は一切なく、入力のみに徹しました。
そして一緒に数える。
次に、一人で数える。
アナログ時計を読めない若者
アメリカの人気テレビ番組の一コマに「アナログ時計を読めるか?」の動画があります。
スマートフォンの普及によって、時計をデジタルで見る機会が圧倒的に増えたからでしょうか。
長針は読めるけど、短針を読めない。
その逆もありました。
引用元:アナログ時計が読めない若者が多いという話はどうやら本当のようです
アナログ時計のメリット
アナログ時計には「時間を量で捉える」メリットがあります。
例えば今、11:45。
試験が12時に終わるとします。
時計の9と12の間隔を目で見て、アナログ時計なら時間を量で捉えることができます。
つまり15分を、量で理解できます。
でも、アナログ時計も少しずつ消えていくかもしれません。
街角にあった公衆電話のように。
私が中高生の時は、友人宅の電話番号を自然と記憶していました。
そして自宅の固定電話や公衆電話から、友人宅に電話して遊びに行く。
でもスマートフォンが普及してからは、友人や知人の電話番号を一切記憶していません。
皆さんも同じ経験、ありませんか?
便利になった反面、頭を使う機会や記憶するシーンが減っています。
子供の為にも、私たち親の為にも。
記憶や感覚、イメージを使うシーンを大切に過ごしたいと感じます。
難しい分、親子の喜びが大きい!
時計の取組みは、幼児期には難しいです。
一朝一夕には理解できないから、何度も繰り返しが必要です。
「プリントだけ」「子供用の時計だけ」
この「だけ」の時は、愛娘の本当の理解には至りませんでした。
一つ一つの取組みが、理解に繋がる時計。
だからこそ時計を理解した時、親子の喜びは大きかったです。
親子で一歩ずつチャレンジして、ぜひ親子で一緒に大きな喜びを感じてほしいです。